斜め空中写真を用いた洪水時の河川水流出状況調査


島根県大社湾における濁度パターンの抽出


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この調査は、リモートセンシングの手法を用いて、洪水時における大社湾の状況(特に増水した神戸川の濁水流出による影響)を捉えるために行なわれた。解析に用いた6枚の斜め写真は、雲高が極めて低く、高度100−500mのセスナ機から手持ちの中型カメラで撮影されたもので、大社湾全域の正射画像を作製するため、それぞれの写真を幾何学的に補正し、ディジタルモザイクした。
モザイク画像の濁水バターンを強調するため、赤、緑、青のバンド間の正規化後、斜め写真撮影と同時に測定した15ポイントの濁度データを用いた重回帰分析を行い、カラーレベルスライスした結果、大社湾内における神戸川の濁水流出バターンが明確に抽出された。