地球の鼓動に耳をすませば
-東海大学新聞連載コラムー

(46)日焼け注意予報  UVインデックスの活用を!

佐々木 政子 
総合科学技術研究所教授
竹下 秀 
総合科学技術研究所講師

鬱陶しい梅雨いよいよ本番。雨上がりの青空にほっとして、つい木陰に入るのを忘れがちです。梅雨が始まる頃、日本は夏至を迎え、太陽放射が最も強くなります。梅雨明け後、盛夏を迎えると今度は太陽紫外線が一年中で最も強い季節を迎えます。オゾン層破壊で増加傾向にあるUV-Bは、皮膚がんや白内障、免疫力低下による感染症を増加させます。この紫外線防御のためのUVインデックス提供が世界各国で普及してきました。UVインデックス(UV指標)とは紫外線の強さをわかりやすく指標化したものです。日本で5月から気象庁がホームページでこの指標を使った紫外線情報の発信を開始しました。
 気象庁は、紫外線の強さを、0から13の14段階に分け、日本地図上に、1時間毎に色分けし表示しています。0は「問題なし」。1〜2は「安心して戸外で過ごせます」。8〜10は「日中の外出はできるだけ控えましょう」などを意味します。今年の夏はUVインデックスを活用し、上手な紫外線対策を実行してください。なお、熱中症予防にも気をつけましょう。

UVインデックス:日焼けを起こす紫外線の強さを示す指標

1ー2

弱い

安心して外で過ごせます。

3−5

中程度

日中は出来るだけ日陰を利用しよう。
帽子、長袖シャツ、日焼け止めを利用しよう。

6−7

強い

8−10

非常に強い

日中の外出は出来るだけ控えよう。
必ず、帽子、長袖シャツ、日焼け止めを利用しよう。

11+

極端に強い

 

 

 

*国際照明委員会(  CIE)紫外線強度(W/m2)に40を掛けて求める。

 
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東海大学新聞掲載日 2005年6月20
  禁無断掲載 C 学校法人東海大学新聞編集委員会

Update: 2005.6.20  E-mail: