地球の鼓動に耳をすませば
-東海大学新聞連載コラムー

(43)望星丸と気象衛星画像

長 幸平
東海大学第二工学部

情報システム学科教授

情報技術センター研究員

 3月26日、東海大学の海洋調査研修船「望星丸」が40日間の海外研修航海を終え、清水港に帰港します。第36回の今回は学園傘下の各大学から参加した65名の学生・留学生諸君が教員、乗組員と船上で共同生活を営み、南太平洋の寄港地で海外の諸文化に触れるなど、豊かな人間形成をはかって来ました。総航海距離は約8900マイル(約1万6482キロ)におよびます。
 東海大学情報技術センターでは2000年の第31回海外研修航海から、研修航海中、1時間毎に観測される気象衛星ひまわり(現在はGOES-9)の全球画像に望星丸の航跡とその日の位置を自動プロットし、ホームページで公開してきました。ここに掲載する画像は3月12日の気象衛星GOES-9の画像に望星丸の航跡・位置をプロットしたものです。温度の低い領域を白く、温度の高い領域を黒く表示していますので、白っぽいところは温度の低い雲域、黒いところは比較的表面温度が高い曇っていない領域であることがわかります。この画像を毎日見ていると、生きている地球を望星丸が航海していることが実感できます。また、「望星丸の周辺が晴れている」とか、「今は天気が悪いがもうすぐ天気の良い海域に入って行きそうだ」といったことが推定でき、研修生の父兄や関係者からも好評です。望星丸の帰港は間も無くです。皆さんもホームページで望星丸の位置を確認して見て下さい。

気象衛星画像にプロットした望星丸の航跡
http://www.tric.u-tokai.ac.jp/tsic/jbosei.html

 
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東海大学新聞掲載日 2005年3月20
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Update: 2005.3.20  E-mail: