地球の鼓動に耳をすませば
-東海大学新聞連載コラムー

(38)なるほどサイエンスセミナーin西表島
   =地球環境問題を子供たちと考える=

佐々木 政子、 竹下 秀
東海大学総合科学技術研究所

 このほど、本学沖縄地域研究センター・竹富町教育委員会主催、本プロジェクト協力のサイエンスパートナーシッププログラム「なるほどサイエンスセミナーin西表島」が西表島・鳩間島島内の中学生対象に実施されました。テーマは、太陽紫外線が一年中強い西表島にふさわしい“目に見えない紫外線の不思議なパワーを発見しよう!”です。最近、太陽紫外線の悪影響の報道が加熱気味なので、生徒達に紫外線に対する正しい知識を持ってもらう事が狙いです。
 生徒七十名と教員二十三名は三班に分かれ、怖いと思われがちな紫外線が日常生活で大活躍している事を体験学習しました。はじめに、光が七色に分かれ、紫色の外側に目に見えない紫外線があること、次に殺菌灯の紫外線が蛍光灯の光を作りだし、ブラックライトの紫外線発生させる洗剤の蛍光を利用してサングラス・衣服等の紫外線カット効果を調べ、紫外線が紙幣・宝石等の真贋鑑定に使われていることを体験しました。最後は、身の回りの紫外線をフリスビーやビーズの変色で発見し、測定もしました。
 実験後のアンケート結果は、生徒の九十%以上が「授業が面白かった」、八十%が「面白かったので理解できた」となり、身近なテーマで楽しい授業をする事が、子供達に科学を理解させる近道である事を実感しました。 

セミナー風景  偽物はどれかな?


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    地球情報調査プロジェクトHP:http://www.tric.u-tokai.ac.jp/rsite/r2/jindex.htm
東海大学新聞掲載日 2004年1020
  禁無断掲載 C 学校法人東海大学新聞編集委員会

Update: 2004.10.1  E-mail: kcho@keyaki.cc.u-tokai.ac.jp