地球の鼓動に耳をすませば
-東海大学新聞連載コラムー

(17)宇宙飛行士の視点で地球環境を考える

須藤 昇
東海大学第二工学部情報システム学科
講師

  2000年2月11日、米国東部時間午前10時44分、晴天のフロリダの空へ、毛利衛宇宙飛行士が搭乗しているスペースシャトル・エンデバーが飛び立ちました。11日間のシャトルミッションの中で毛利宇宙飛行士はハイビジョンカメラを用いて地球の撮影を行いました。
  通常、宇宙からの地球観測は人工衛星に搭載されたセンサで行われます。これらのデータは、一般の人にとっては難解です。そこで、高精細なハイビジョンカメラの登場です。ハイビジョンカメラで撮影された地球の姿は、シャトルの窓から見た地球に最も近いと宇宙飛行士達は言います。そして、放送というメディアを通じて、誰もが容易に宇宙からの地球を見ること可能になったのです。
  宇宙開発事業団では、毛利宇宙飛行士が撮影した映像を公開しており、地球環境を考えるための教材として広く利用されています。
  現在、ハイビジョンカメラを国際宇宙ステーションへ搭載するための準備を進めています。近い将来、家庭のテレビで宇宙ステーションの窓から見た同じ地球を見ることも夢ではありません。


シャトルから見た日本列島と月 (提供NASDANASANHK)

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東海大学新聞掲載日

2002年125  

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Update: 2003.1.20  E-mail: kcho@keyaki.cc.u-tokai.ac.jp