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− 宇宙考古学 −
新王国時代の石棺のある部屋の発見について
東海大学情報技術センター(所長:坂田俊文教授)と早稲田大学古代エジプト調査室(主任:吉村作治教授)との共同調査団は、1998年3月に行った第3次「ダハシュール北遺跡」発掘調査において、遺跡の中心となるトゥーム・チャペル(神殿型の貴族墓)の地下第二層に、被葬者が葬られている可能性のある石棺の安置された部屋を新たに発見した。発見された部屋は、入口部分が大量の砂で塞がれ、まだ人が入れない状況であるが、新開発の超小型高精細カメラとファイバーライトガイドを併用した撮影システムを使用して石室内を調査しその画像データを解析した結果、内部に人形とみられる赤色花崗岩製の棺があることがわかった。棺の頭部には大量の砂が堆積しており、左右には土器片や遺物が散乱している。今後の継続調査により、本遺構の被葬者の解明につながる情報が得られるものと期待される。石棺のある地下二層目の部屋の発掘調査は今年の12月ごろを予定している。
このダハシュール北の遺跡は「未知のピラミッド」を探す目的で1991年春以来、プロジェクトをつくって調査研究を続け、1996年春に人工衛星の画像の解析によりカイロの南およそ30キロの砂漠地帯で発見したものであった。試掘の結果、東西に47メートルのピラミッドの付属したトゥーム・チャペルであることがわかった。
本格的な発掘は1997年春に始まり、付属のピラミッドのキャップ・ストーンの発見につながった。その年の7月に1ヶ月半、第2次の調査が行われた。今回は第3次の発掘調査で、このシャフト墓からはツタンカーメン王と王妃の指輪をはじめ、4000点の遺物が出土している。
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Updated on August 6, 1998