研究トピックス


土地被覆分類テストサイトデータセットの完成

 1999年以来3年間にわたって開発を進めてきた高解像度・狭域版と低解像度・広域版の2つの土地被覆分類テストデータセットが完成しました.
 高解像度・狭域版は縮尺1:25,000の地形図2枚に相当する東西11km×南北15kmのエリアを,また低解像度・広域版は日本列島中央部の標準地域第1次メッシュ8×8区画に相当する640km四方のエリアをテストサイトとしています.そのテストサイトエリア内をそれぞれ8m,250m間隔のグリッドで2時期マルチ衛星センサ画像,土地被覆図,および土地利用図やDEMなどその他の地理情報を集積したものです.土地被覆図は判読によって作成されたものです.
 この2種類のテストデータセットを利用することによって,多種多様な土地被覆分類アルゴリズムの性能・特性の評価が可能になり,アルゴリズム開発はもちろん,ユーザがどのようなアルゴリズムを使用すべきなのかという指針を得ることが可能となります.また,都市計画や防災計画などの各種地域計画立案やリージョナルな環境監視などに基礎データとして使用される土地被覆図の作成を分類アルゴリズムの観点から支援することができるようになります.従来,公開されているこのようなテストデータセットはありませんでしたが,NASDA(宇宙開発事業団)のサーバから公開される予定となっています.

(福江潔也)
 

土地被覆分類テストサイトに関する詳しい説明は下記のドキュメント(PDF)を参照してください

testsite.pdf (1,563kB)

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