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技術開発トピックス

しし座流星群連続デジタル写真撮影に成功


 五藤光学研究所とTRICでは「高精細デジタル映像処理の技術開発」として,協同研究を実施しています。その一環として,2001年11月19日,八ヶ岳において「しし座流星群」を対象とした「低輝度天体・現象等の高精細画像化」を目的とした観測実験を実施しました。短時間に多数の流星が観測され,流星のオーロラ様発光(緑色)現象の撮影に成功しましたので,その積算処理画像を掲載します。これらの撮影はTRIC開発のインターバル撮影装置を用いて行われました。
尚,記載画像はテスト画像です。今後の処理と映像化にご期待下さい。

しし座流星群:

テンペル・タットル彗星が母彗星で,そのダストが地球大気に飛び込んで流星となります。流星郡の流星は夜空の1点から飛び出して来るように見えるのが特徴で,出現する方向(輻射点)がしし座にあることから「しし座流星群」と呼ばれています。

日本では、1965年今から36年前に大出現があり,今回2001年11月19日未明の大出現予報はデビッド・アッシャ博士によるもので、その結果は全天をゆっくり飛びつづけ遠くの山陰に消えてゆく幾つもの大流星から始まり,金星クラスの明るい流星が1時間に100個以上かと思われる程の大出現で、観測に参加した人達の歓喜の声が絶えることのない素晴らしい天体ショーでした。

(立石廣康)

画像撮影データ

撮影場所:五藤光学八ヶ岳天体観測所
日時  :20011119日 34548AM40932AM
カメラ :Nikon D1H 17mm F28
露出時間:ISO1600設定90秒露出・コマ間インターバル5秒で連続撮影
        TRIC開発のインターバル撮影装置使用
画像品質:RAW12ビット)2000×1312pixel
積算処理画像
 

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